空き箱


はじまりはいつでも空き箱
これから詰めていく記憶
それは甘いお菓子かもしれないし
腐った肉片かもしれない

まっしろな箱に詰め合わせる記憶

ひとりで待っていたこと
あなたのせいで泣いたこと
二人で笑ったこと
理解不能な思考に 憤りを感じたこと

全てのイメージがひとつの形を創り
空き箱に収まる またひとつ


はじまりはいつでも空き箱
赤い箱 青い箱 黒い箱
とりどりに染められて積み上げる記憶
なにひとつ処分なんてしないわ
痛みの詰まった 血の色でも


宇宙のように
眩暈を起こして甦る記憶
全てがわたし
わたしを創る とりどりの箱








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