放置
雨が降りそうだったから
傘も持たずに外に出たの。
細い雨が降り出したけど
そんなのお構いなしだった。
勝手に足は動いてたけど
頭の中はぐちゃぐちゃで
結局堂々巡りなのに
吹っ切れるはずもなく。
ポケットに入れた期待を捨て切れなくて
夜中の歩道に居場所はないし
散々な状態で
たったひとりだった。
優しい雨が耳元で
さらさら流れていたけれど
わたしが求めてたのは
痛いほど打ちのめしてくれる 豪雨。
灯りなんて要らなかった。
闇に溶けたかった。
わたしの存在を消してしまいたかった。
あなたは探してくれるのかな。
ほっといたらどっか飛んでっちゃうよ?
寂しくて死んじゃうよ?
ねえ?
必要なの?
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