七日に一度だけ


七日に一度だけの夜。
砂糖細工みたいな夜。
甘くて もろくて 崩れそうな。

七日に一度だけのことば。
梅雨時の空みたいなことば。
気まぐれで わがままで 不安定な。

雷を伴なった雨雲は
順調に わたしを通過してくれない。
うそつきの天気予報。


お願いだからこれ以上
太陽を隠さないで。
暗い足元と雨音は
あなたへの道を隠してしまうから。

晴れた三日月を見せて。
溢れ出した満月を見せて。
あの日のしあわせを忘れてしまうから。


七日に一度だけの今日。
暗黙の 不確かな あなたとの約束。


雨に打たれたつぼみは凍えたままよ。
折れてしまうから
ちゃんと言うから

雨雲なんて ふっ飛ばしてよ。









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