世界との境界線


曖昧な境界線
世界に溶けてしまいそうだ
僕以外　誰もいなければ
それは同一の存在になる

この手　この体
目に映る空と
君の感触
本当にそこにあるのか
僕にはわからない

忘れものはなんだったか
忘れてしまったから
はじめからないものとして
世界は淡々と
ただ回ってるんだろう


境界線
消えてしまえば
悲しみも
痛みも
何もなくなるのに

世界の中心になりたいんだ
世界とひとつになって
かたちを放棄して
もう自由になりたいんだよ