返らぬ風の行方


部屋は散らかったまま また春を迎えた
たんぽぽが咲いても
横にいた君はもういない

寂しさだけで 強がりだけで
違うひとにすがろうなんて思った
馬鹿だ そんな気持ち持てるはずないのに


取り返せない過ちは 気付けなかったこと
君は積み重ねていたのだろうか
何度か 涙も 見ていたのに

根拠のない安心
安心の中の甘え
甘えがいつしか 重荷になることも知らず


「だから合わなかったんだよ」
あの日の君の言葉は
今までの季節を少しだけ 黒く染めたんだ・・


君が置いていったものの中で
僕はまだ生きるしかなくて
それは結局滑稽な状況でしかなくて
いつか 再会できるなんて
ああ 期待も捨てられないんだ



今なら分かるのに
離れていく瞬間気付くなんて 僕は馬鹿だ
はじめて 泣いた
でも君は 振り返ることはなかった

もう 二度と 戻らない花
この部屋は 止まったままだ。

























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