ウラギリモノ


あなたを想ったこと　それだけ真実だった
恐ろしいことが起こらないように　目をそらしていただけ

わたしが言ったこと　あなたが言ったこと
「言えない」と言ったこと　それは裏切り？
ねえ　それすらもあなたは
何度も何度も　繰り返してたのね

あなたを信じた　それだけで良かった
知らなければ　それでも良かった
でもひとつ　またひとつ
塗りつぶされて　黒く汚されて
結局最後は　こんな結果


あなたを信じた　言葉を信じた
だから言った　だけど偽りだった
そこに安らぎなんてなくて
麻酔が切れるみたいに繰り返してた夏の終わり
真っ黒に上書きされる　空いた刻



何度幻滅しても　何度怒りを覚えても
それでも裏切りと感じるのは
自分も馬鹿だと思うけれど
それでもあなたを信じていたかったから　ね