色あせた日記


あの日のメールも冷たい雨も　きっと霞んでいくだけ。
あの痛みもあなた自身も　今ならまっすぐ見れるだろう。


振り返る必要がないなら　きっともう捨ててる。
でも大事にしまっておくの。
季節が巡るたび　開かれる記憶の断片。

知って　愛して　失って　傷付いて
特別にはなれないと　思い知らされた
全ては終わったことだけど
あなたから最後の言葉を聞きたかった。


あんなに大切だった。
あんなに眩しい日々だった。
きっとずっと　忘れないんだろうと思ってた。
でも時の流れは驚くほどで。

だから
忘れたいなんて　一度も思ったことはないから。
それはあなたへのささやかな復讐
あなたがしたことを　忘れない。


今　どうしてるかな？
きっと今なら　笑って言えるだろう。