彩と裁
言葉で表せば簡単なのに
目の当たりにすれば残酷で
ありふれたことだって
思うことはとても悲しい
解かっているでしょう?
知っている痛みでしょう?
その場所に捺された烙印は
どうして 飾りじゃないはずなのに
秋の雨に打たれる前に
救ってくれなかった理由は知ってる
報復だと言うならば
その人はもういないのに
こころをひとつに束ねて
掛ける橋のように
光に満ちた道は
彼らの足元にも広がるはずなのに
こころのままに
敢えて歩く荊を
わたしも知っているから
いつか と
願うしかないのだけれど
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