クチナシと秘密の話


あたしは初めからあたしで
何ひとつ変わることはなかったわ
聴こえた音も　感じた傷も　想いも　願ったことも
何ひとつ変わらなかったみたい


大きな命の上で　小さな命を見捨た夕暮れ
同じ大きな命の上で　何故かここまで生き長らえてる
大きくなってく足跡　残した　涙も　血も　一緒に


そうやって生きていくって　気付いてしまったから
迫る高波　どうか恐れないで
雲が裂ける瞬間は　いつか必ず　来るのだから
生きてる　歩いてる　大地の上でまだ必要とされている証


こころを開いて　手をつなげたら幸せね
同じところに立って　同じ道を歩けたら
あたしは何も変わらなかったけれど
ここには　可能性が溢れてるから　どうか分かってほしい



今日も花の香　漂うように
微かなものに　気が付くように
大きなものを　忘れないように

今日も　一歩　真実に近付く