月と刃


例えるなら ためらい傷のようなもの。
鈍い刃物で じわじわと。
静止の声を どこかで待ちながら
少しずつ深く 沈んでいく。

期待という名の本音が
かろうじて繋ぎ止める線は
細く 張り詰められていて
余りにもろいもの。

悲しいけど 今のままじゃ
守りきる自信はないよ。


月が また満ち始めるころ
両極端の思考がせめぎあって
静かに血を流し始めた。

時間か
言葉か分からないけど
いつか 切り落としてしまう。
赤い道を伝わせて。


醜い打算をして 冷静に未来を見ている。
熱くうねる こころの裏側で。
冷めた頭が 選び取ろうとしている。
表裏一体。砂漠のようだわ。

黒いお空にひとりきり。
この月が満ちるころ
沈む刃は止まるのかな。











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