あめふらし


春風とは程遠い 冷たい風の吹く午後でした。
あなたの夢を邪魔するつもりなんて微塵もありません。

ごめんなさい。
時計の針を歪めて 雲を呼んでしまいました。
吐き出した言葉で気が付いたのは
 忘れたはずの雨降らし。

言葉ひとつで ぽつ ぽつ
言葉ふたつで しと しと
・・・だめ。 これ以上言ったら止まなくなっちゃうから。


前触れなんてありませんでした。
今日はなんの変哲もない普通の日に なるはずだったのに。

雨は枯れていなかったのですね。
目に滲んで 吸い込まれて空へ還って・・・
最後の瞬間笑っていました。
なにが必要で これは必要だったのでしょうか。


どうせなら10年分
溜まった水瓶を割ってしまえばよかった。
あなたは受け止めてくれるでしょう?
どうしてかしら。そこで流すことが必要だったのです。
なんて無様なあめふらし。







SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送