記憶の鍵


風が吹いて 遠い彼方に春のにおい
アスファルトも草原も ようやく顔を覗かせて

同じように季節は巡り
あのころの記憶を呼び覚ます
眠っていた目蓋を 開かせる呼び声

桜が咲いて 緑が萌えたら
もうひとつ 歳を重ねる
特別だった ひとつ前のあの日を
今度はどんな思いで 過ごすんだろう


胸の奥に 燻る記憶が甦る
懐かしい歌 重ねた思い出

躊躇するのは怖いから?
きっと動けなくなってしまう
もう痛みではないけど 沁みるように

それは一つの鍵
箱を開けるために
 切なさを忘れないように いつも


そのにおい その歌
今も変わらないもの
あなたの横顔 何も変わらないはずなのに
言葉が見つからない

それは 一つの鍵
未来への言葉 愛された記憶
隣に座っていたこと 忘れないように

同じ季節が巡っても 忘れてしまわないように








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