波紋


背中を向けてもぐりこんだ
あなたに気付かれないように
ほんとは気付いてほしかった
意地を張って 最後の抵抗


突然襲ってきた痛みは
ココロにまで伝わって
きりきり ずきずき
掻き乱す
いくつもの紅い波紋が
広がって 重なって カタチが歪んでく

あなたの何気ない言葉が刺さって
滲んだ血が 流れた

わたし 泣いてた・・・

何も分からなくなって泣いた
声を出さないように泣いた
小さく丸まってもぐりこんで
あなたに見えないように
でも 気付いて
矛盾した願い 最後の抵抗


でも どれだけ回っても
還るところは結局同じ
暗闇でしがみついた
その腕 その存在
あたたかいことに変わりはなくて・・・

目蓋に触れたくちびるに
全て許された気がした
ごめんね ごめんね
わたし どうしてこんなに馬鹿なんだろう


手を繋いでいてくれた
夢に堕ちるまで
強く 大きな波紋は
荒れた水面を綺麗に
静めてくれた


怒りも 涙も
置き去りにしてきたはずの感情
ことごとく解放してくれるのね あなたは

これ以上望むことなんて ある?
こんなに愛されて
・・・欲張りだわ








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